クロストーク

手をさしのべられる人

宝塚医療大学で自分らしく学ぶ2年生と、臨床現場へ内定した4年生。
それぞれの立場から、本学の魅力や強み、
「手をさしのべられる人」について語ってもらいました。

〈学年は2021年1月 取材時〉

親しみやすい先生ばかりで、
研究室にも気軽に質問に行けます。

「分かる」体験を繰り返すことで
勉強がどんどん楽しくなっていきますね。

■栗本 今日は私と同じ理学療法学科の友人や先輩とゆっくり話せる機会を持てて、とても嬉しく思っています。私は自分のケガを理学療法士さんに診てもらったことがきっかけで理学療法士に興味を持ったんですが、皆さんはどうですか?

■福田 子どもの頃から続けてきたバスケットボールの影響で腰を痛めることが多く、理学療法士さんには何度もリハビリでお世話になりました。治療を受ける度に痛みがスーッと楽になることに感激し、自分も理学療法士になろうと決めたんです。

■大西 私の場合、祖母が病院で理学療法を受けていることから関心を持ちました。祖母はそれまで「歩くのがつらい」と話していたのですが、通院するようになってから、少しずつふつうに歩けるようになっていったんです。私は祖母が大好きなので、将来は「自分が治療してあげられたらいいな」とも思っています。
専門学校ではなく四年制の大学を選んだのは、治療の知識や技術以外にも、社会で役立ついろんなことを学びたかったから。オープンキャンパスで先輩たちが温かく迎えてくださったことなど、雰囲気が良かった宝塚医療大学に決めました。

■栗本 私はオープンキャンパスには参加していませんが、宝塚医療大学を選んで良かったと思っています。先生との距離が近く、分からないところがあれば、先生の研究室まで気軽に質問に行けるのが嬉しいですね。その先生がおられなくても、関連する教科の先生が一緒に考えたり調べてくださるから、ほとんどの疑問がその場で解消できるんです。

■大西 「分からない」をそのままにしておくと、授業がますます分からなくなる。その逆で、「分かる」を繰り返すと、勉強がどんどん楽しくなっていくんですよね。

■福田 私もよく先生と熱く語り合いますよ。好きなバスケットボール選手とか、今ハマってるスマホのゲームとか(笑)。冗談みたいですけど、気分転換にもつきあってくれる先生って、本当に学生に寄り添ってくれてるんだなあって思いました。

専門的な技術や知識だけでなく、
面接でのアピール力も身に付きました。

■大西 そう言えば福田先輩って4年生ですよね。就職活動は順調に進んでいますか? 今期は新型コロナウィルスの影響で、例年より難しいと聞いていますが…。

■福田 各企業の人事担当者が大学に来てくださる説明会が中止になるなど、たしかに例年とは違いました。でも、これまでにないメリットもあったんですよ。遠く離れた地方にある病院や施設の説明会は、距離的な問題から例年は少なかったのですが、今期はリモート開催のおかげで多数の参画があったんです。私は進路選択の幅を広げるつもりで、地方病院のリモート説明会に参加しました。自然がいっぱいの立地環境や、地元の皆さんと顔なじみになれる雰囲気が気に入って就職を決意。鹿児島の南方、種子島の病院へ内定しています。

■栗本 なるほど、就活の範囲が一気に広がったみたいですね。私の場合、自分が求められている場所で力を発揮したいと考えています。福田先輩の示してくださった可能性を大事にしながら、幅広い視点で就職先を探したいです。
就職活動では、それまでにどのくらい知識や技術を身に付けるかが大切だと思うのですが、それらをいかにアピールできるかも大事だと思っています。じつは私、初対面の人とマンツーマンで話すのが苦手だったんですが、ある活動のおかげで、かなり克服できました。

■福田 それって私も一緒に活動している「広報隊」のことですよね(笑)。本学オープンキャンパスについての企画を考え、当日はエスコート役も担当。私は3年次に隊長に任命されたこともあり、コミュニケーション力やマネジメント力も身に付きました。

■大西 私も本学へ入学後、わずか2年間で大きく成長できた実感があります。高校時代は「コレをしたい」といった目標が無く、正直に言うと、どの教科にも熱意を持って取り組めていませんでした。ところが理学療法の持つ可能性をしっかり理解した今は、祖母をはじめ多くの人を助けたいと思う気持ちが強くなり、すべての学びにおいて集中力を発揮しています。
勉強する習慣が身に付いたので、本学を卒業し、理学療法士になってからも、自主的に学び続けていると思います。本学の先生が今もなお熱心に研究活動に取り組まれており、手本を示してくださっていることにも良い影響を受けています。

ヒントは出すが、答えは言わない指導方針。
学生の“考える力”が養われます。

■栗本 学生一人ひとりの学習意欲に応えてくれるのも、本学のいいところです。私は1年次、入学から初めての定期試験を受けるにあたり、不安を抱えながら図書館で自習していました。すると同じ学科の先輩が声を掛けてくれて、丁寧にアドバイスをしてくれたんです。それをきっかけに親しくなり、その先輩からはテストの度に、図書館で教えてもらうようになっています。福田先輩からも、何度か教えていただきましたね。

■福田 栗本さんも、大西さんも、勉強への意欲が高く、良い意味で遠慮なく質問してくるので、教える側の私たち上級生も勉強になります。本学の先生方もきっと、教えがいがあると思っているんじゃないかな。

■栗本 グループで課題に取り組んでいた時、どうしても分からないところがあり、友達3人と研究室の先生を訪ねたことがあったんです。じっくりと話を聞いていただいた後、私たちと一緒になってあれこれ調べてくださって、気が付けば21時過ぎということもありました。

■大西 参考になりそうな専門書を貸し出していただいたり、貴重な資料をコピーして渡していただいたり…。いろんなヒントをいただいて、それでも最終的な答えは告げることなく、私たちに考える機会を与えてくださるのが素晴らしいと思っています。

その人は今、何をしてもらいたいか。
相手の立場で考える想像力と行動力が重要。

■福田 二人はまだ2年生なので、他の大学についてあまり知らないかもしれませんが、礼儀正しい学生が多いのも本学の特長だと思います。キャンパス内で先生や先輩、来学された方を見かけると「おはようございます」「こんにちは」と話すのがふつうですよね。私もこれが当たり前だと思ってたんですが、他の大学を訪ねると、そんな大学は珍しいと分かったんです。

身体だけでなく、心に対しても
手をさしのべていきたい。

■大西 将来は医療人になろう、人の役に立つ存在になろうと思っている学生が多いからかもしれませんね。目的地を探して困っている人を見かけると、「どこかお探しですか?」というふうに、自然と声を掛けている感じかな。自分がその人と同じ立場なら、いま何をしてもらいたいかを考えること。これって、理学療法士という職業にもすごく大切なことだと思うんです。

■栗本 もちろんそれは理学療法士だけでなく柔道整復師、鍼灸師も同じこと。困っている人の力になってさしあげる。そっと手をさしのべる存在になる…。

■福田 それこそまさに本学の掲げるキーワード“手をさしのべられる人”そのものだと思います。先輩と後輩、先生と学生、仲間どうしでも同じこと。困っている人を見かけたら、自分から積極的に手をさしのべられる人になりたいですね。
病気やケガに悩む人は、その患部が痛むだけでなく、気分まで落ち込んでしまうもの。身体だけでなく、心に対しても手をさしのべていきたいと考えています。

■栗本 理学療法士は身体をメンテナンスするプロと呼ばれています。それは間違いではないと思いますが、メンテナンスの対象は機械ではなく人間です。「痛い」や「つらい」と声に出して言えない人、聴覚や言葉を発することが不自由な方も少なくありません。そんな人々にこそ“手をさしのべられる人”を心掛け、リハビリが楽しくなるような接し方を実践したいと思っています。

■大西 私は理学療法士としてだけでなく、一人の人間としても“手をさしのべられる人”をめざしていきたいと思います。困っている人がいると、なぜ困っているかを見つめ、耳を傾けて、どうすれば解決できるかを一緒に考える人が目標です。例えば、家族や親友にも相談できないようなことでも、「この人になら話せる」と思ってもらえるようになれたらいいですね。

■福田 人に優しくすることは大切ですが、それだけでは解決しない問題もあります。本気で治療しようと思ったら、患者様にガマンしてもらわないといけないことも出てくるし、厳しい言葉を告げることもあるはずです。でも、それが本当の意味での優しさであることを、学生一人ひとりと本気で向き合ってくれる本学の先生から教わりました。

■栗本 今日は本当に素敵なお話をたくさん聞くことができました。これから入学してくる後輩たちにも“手をさしのべられる人”をはじめとする本学ならではの良さを伝えながら、新しい技術と知識を積極的に採り入れ、人々の健やかな暮らしに貢献していきたいですね。