2022/12/14

お知らせ

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研究結果が学会誌に掲載されました

理学療法学専攻の川端浩一講師らの研究グループは、パラリンピック陸上競技(以下:パラ陸上)である車いすによる100m走についてまとめました。

パラリンピックやオリンピック競技のサポートおよび研究は、リハビリテーションの分野でも多くの方が注目しています。その中でも注目される競技である車いすを用いた100m走について着目し、研究を行いました。
パラ陸上競技では、公平性を保つため障がいの程度よりクラスが細分化されています。車いすクラスの中で最も障がいの程度が軽いクラス(※)を対象に、100m走のスピード変化および、300m走の最大スピード測定を行った結果、最大スピードは100m走の結果に大きく関係していることや、距離適性に応じたスピード発揮の特徴があることもわかりました。

更にパフォーマンスを向上させるため、どんどん測定や調査が進んでいきそうです。
他のパラリンピック競技やその他の競技、リハビリテーションに役立てられます。興味のある方は、是非読んでみてください。
※今回対象としたクラスは、両手の機能が正常で、部分的あるいは正常な体幹機能をもつ選手および下肢切断で車いすを使用している選手です。

【論文情報】
筆者名:Koichi Kawabata, Yukihide Nishimura, Tatsuru Ibusuki, Toshihito Mitsui, Yoshi-ichiro Kamijo, Yasunori Umemoto, Fumihiro Tajima
川端浩一、西村行秀、指宿立、三井利仁、上條義一郎、梅本安則、田島文博
タイトル:Relationship between Speed Changes in the 100-m Sprint and Maximum Speed in the 300-m Maximum Speed Test among Japanese Elite Wheelchair Racers
車いす日本代表選手の100mスプリントにおける速度変化と300m最高速度との関係
雑誌名:International Journal of Sport & Health Science
発行年:2022年
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ijshs/20/0/20_202201/_article/-char/en

【概要】
本研究は、日本車いすエリート選手(T54クラス)の100mスプリントにおける最高速度と速度変化の関係を明らかにすることを目的とした。

参加者は、車いすによる300 m走の最後 50 m セクションと、スタート ラインから 100 m の距離まで最大の力で全力疾走するように指示された。
最大速度は、90~95 m および 95~100 m のセクションにみられた1人の車いす走者を除くすべての選手において最終セクションにみられたが、最大速度を100m以内で達成できた車いす走者は見られなかった。しかし、最大速度を増やすことで100mスプリントの後半タイムを改善できる可能性があることがわかった。

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