こんにちは、鍼灸学科です!
今回は、教員の研究紹介をさせていただきます。
第一弾は、北小路教授です。
是非最後までご覧ください!
ーー 先生が『鍼灸』の道に進もうと思った最初のきっかけは何ですか?
20代の後半のことでした、家の近くに無料のテニスコート(西宮市の樋之池公園内の)があり休みの時には友人とテニスをしていました。朝一番でテニスコートに行き(コートの使用は早いもの勝ち)テニスをしていたのですが「ギックリ腰」になり、近くの鍼灸院(北夙川鍼灸院?施術所名は、はっきり覚えていません)へお世話になったのが鍼灸との出会いでした。この独特の職人的世界に魅了されました。
ーー 大学の教員・研究者になる前は、どのような学生でしたか?
私は専門学校で鍼灸学を学び、13:00から16:10までに90分授業を2回受けていました(2年半)。午前の仕事・午後の仕事をしていたので、授業が終われば直ぐに学校を出て仕事をしていました。専門学校の臨床系(鍼・灸)授業は大好きでした(技術を習得しようと必死でした)。
ーー 先生の研究テーマについて、教えていただけますか?
専門学校を卒業して、運良く学校に残れたのですが、研究は直属の先輩の研究をお手伝いしていました(小動物へお灸することで生体の白血球数に与える影響に関する研究が主でした)。
専門学校へ入職4年後、私の従兄弟が直腸癌(肛門近く)に罹り、手術を受けて命は取り留めたのですが、排尿困難(手術の影響で膀胱を収縮させる神経が無くなり膀胱の中にある尿を出せない状態)になりました。薬も無く(神経がないので薬が効かない)、自己導尿(自分で管を膀胱に入れて尿を出す方法)を指導されたのですが、納得せず、自分(私の従兄弟)の親戚に「鍼灸師」がいるので「鍼をしたらどうか?」と主治医の先生へ直談判したのです。その結果、私は直腸癌術後(腹会陰式直腸切断術拡大郭清)の排尿障害の鍼治療を病院(西宮市立中央病院外科)で行うことになりました。鍼灸師になって4年目にこの様なご縁がありました。以降、「排尿に関連する研究」が自分のライフワークになりました。
ーー これまでの研究の中で、嬉しかった発見は何ですか?
「陰部神経刺鍼法」の開発ですね!陰部神経の刺激を行う場合、どこからどのようにアプローチするべきなのかを研究し、その結果から、誰でも簡単に「陰部神経」に刺激を与えることができる様になったことです。
ーー 先生にとって、『鍼灸の一番の魅力や可能性』について教えてください。
魅力は、患者さんから「先生ありがとうございました」と言ってもらえることです。鍼灸医療の特徴は、患者さんとの関わりあう度合い(質)が深いことです。患者さんの話をよく聞き・施術者の意見も患者さんに伝えます(意見交換)し、身体をよく観察して鍼・灸の治療を行います。結果、患者さんと施術者の接点(関わり)が多い職種といえます。可能性については、「鍼灸」の研究は、まだ道半ばで、鍼灸刺激が身体へどの様な影響を与え変化させているのか、分かっていることが少ないのです。さらなる研究が必要です。
ーー これから鍼灸師を目指す受験生や、今学んでいる在学生に伝えたいメッセージをお願いします。
「鍼灸師」の役割は、スポーツ分野・美容分野・保健分野だけでなく、今後さらに必要とされます。それは、現代医療と鍼灸医療の協力による「統合医療」の形によって、より広く人々の生活に深く関わる医療として発展していきます。大変期待できる医療職です。