宝塚医療大学の今をお届けする宝塚医療BLOG

2025.08.18

観光学科教員による講演会「ヴォーリズを支えた一柳満喜子」

宝塚医療大学の観光学部観光学科は、沖縄・宮古島と兵庫・尼崎にキャンパスがあります。

尼崎は、阪急や阪神といった私鉄沿線の郊外住宅地化、百貨店・劇場・学校・教会建築などを核に、明治末〜昭和戦前期に大阪〜神戸で成立した近代的生活文化「阪神間モダニズム」の重要な地域です。阪神間モダニズムは、私鉄主導の観光開発が生活文化を押し広げた現象であり、私鉄資本が「鉄道+観光(温泉・遊園地・山岳・海浜)」を一体で開発したことにより、近郊行楽(デイ・ツーリズム)がモダンな生活様式を社会に根づかせていきました。

そんな阪神間モダニズムの景観アイコンを成す神戸女学院や関西学院などの教育建築群を創出し、モダニズムの舞台装置、現在のヘリテージ・ツーリズム資源を形成したのが、アメリカ人でのちに帰化したウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)です。ヴォーリズは、アメリカからメンソレータム(当時)の輸入・製造・販売を行ったり、学校や教会のほか、山の上ホテルや東華菜館などの商業施設の設計にも関わりました。

ヴォーリズは、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」のモデルとなった廣岡浅子の助けのもと、一柳満喜子と結婚しますが、実は満喜子がいなければヴォーリズの活躍はなかったかもしれません。津田梅子が女子英学塾(津田塾大学)の後継に請うほどだった一柳満喜子とは、どんな人物だったのか。観光学科の平松隆円先生が、ヴォーリズの活動をふまえながら紹介します。

 

日時:2025年9月19日(金)10:30〜12:00

場所:朝日カルチャーセンター京都教室(教室受講/オンライン受講)

 

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朝日カルチャーセンター京都教室
https://www.asahiculture.com/