私のこの一穴

肩こり・美容・痛みの緩和治療など、様々な症状に対応

みなさんが知らないツボ刺激の効果について、鍼灸師がご紹介します。

神闕(しんけつ)

菊池 勇哉

1898年9月23日の朝日新聞朝刊5Pによると、当時日本各地で赤痢が流行しており9月20日時点で患者累計59658人、死者累計12921人であったそうです。そのような折、浅草では松尾讃三郎という人が塩水を沸かし患者に腰湯をさせた後、お臍(へそ)に一摘みの塩を置きその上に灸を据(す)えるという民間療法を行っていました。これを数回繰り返すと多くの患者は全治し、全治しないとしても決して患者に害はなかったそうです。

お臍(へそ)には神闕というツボがあると考えられており、鍼灸師は現在でもお臍(へそ)への塩灸を下痢の治療に用いることがあります(腰湯はしませんが)。この方法は直接皮膚に灸を据えないので火傷を作らず、安全にお腹の中から体を温めることができる非常に気持ちよくリラックスできる療法です。本学鍼灸学科の学生もお灸の実習で楽しみながらお臍(へそ)への塩灸を学んでいます。

なんとなく最近お腹の調子がよくないなぁ…と感じる方、近隣の鍼灸院でこの方法をリクエストしてみると良いかもしれません。気持よく、リラックスして、お腹の調子も改善するかもしれませんよ。